年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

なのに……どうしてこんなことくらいで泣いてるんだろう……。

やだなっ……宗ちゃんにバレないようにしなきゃ……。

私は布団の中で、静かに零れる涙を拭った。

背中に感じる宗ちゃんの存在を、遠くに感じながら。


朝。目が覚めて、ベッドに横になったままスマホの画面を確認する。

6時かぁ……。

宗ちゃんは、いつのまにかこちらに顔を向け、まだぐっすり眠っていた。

宗ちゃんは朝が弱い。

気持ちよさそうに眠ってるなぁ……。

寝顔はいつもよりちょっと幼く見えるかもしれない……ふふっ……。

大好きな人の寝顔を、じっと見つめた。



「大好き……宗ちゃん」



眠っている宗ちゃんには届かないことを承知で、そう告げる。

私は起こさないように、そっとベッドを抜け出し、部屋を出た。