年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

続けざまに言われた言葉に、 ひとときの夢から覚めたような喪失感におそわれる。



「……そ、そっか」



なんだ……。

結局、妹……か……。

喜んだ私が、バカみたい……えへへ……。

なんだか無性に泣きたくなって、あわてて宗ちゃんから目をそらす。



「え、えっと……もう寝るね」



私の手をつかんでいる宗ちゃんの手から、身を捩ってそっと逃れる。

なんとか明るい声色でそう告げて、私は布団に潜った。



「おやすみ、なさい……」



できるだけ宗ちゃんから離れたくて、ベッドの隅に移る。

宗ちゃんは「おやすみ」と返事をすると、私に背を向けて横になった。

じわりと、涙が浮かぶ。

大丈夫。大丈夫だもん……子供扱いされるのも、妹扱いされるのももう慣れっこ。