年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

「どうして? ……やだ?」

「やだとかじゃ、なくて……」



言葉を濁すような、何か悩んでいるような宗ちゃんの姿。

宗ちゃんがここまで焦っている姿は、初めて見たかもしれない。

そう思うくらい動揺している様子が、不思議で仕方なかった。



「このまま寝ちゃ、ダメ……?」

「……っ」



ごくりと、宗ちゃんが息を呑んだ音が聞こえる。

……?

宗ちゃん?と呼びかけようとしたけど、それよりも先に、宗ちゃんが動いた。

私の腕をつかむと、突然身体を起こした宗ちゃん。

そして、私を組み敷くように覆いかぶさってきた。

気づけば、押し倒されたような体勢になっていて、驚いて目を見開く。

そ、宗ちゃん……? 突然、どうしたの……?