年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

そっか……と言って、宗ちゃんを見つめた。



「ふふっ……一緒に寝るの、久しぶりだね……」



こんなに近くに宗ちゃんがいるなんて、幸せっ……。



「そうだね」



私に背を向けて、少し距離を取った宗ちゃん。



「明日も学校でしょ? もう寝よう、おやすみ」



子供を宥めるような言い方に、むっと唇を尖らせた。

まだ夜の10時だもん……。

宗ちゃんの背中を見つめて、切なくなった。

こんなに近いのに、宗ちゃんがすごく遠く感じる。

少しでも近づきたくて、背中に手を伸ばす。

そのまま、ぎゅっと抱きついた。

驚いたのか、宗ちゃんの身体がびくりと跳ねる。



「……っ、藍、離れなさい」



怒っているというよりは、焦っているような言い方に聞こえたのは……気のせい?