年上幼なじみの過保護な愛が止まらない。

「それにしても、今日は来るの遅かったわね」

「あ……うん」



ルリちゃんの言葉に、苦笑いを返す。

昨日宗ちゃんに子供扱いされたことについて、どうすればいいかぐるぐると悩んでいたから、歩くペースも自然と遅くなっていた。

子供扱いされるのはいつものことだけど……そろそろ、女の子として見てくれてもいいのに……。

私が高校生になったら、少しは距離も縮まると思ったんだけどなぁ……。

縮まるどころか、宗ちゃんは大学生になって、もっと遠くへ行ってしまったような気がする。



「浮かない顔してどうした? うちらに話してみ」



理香ちゃんの言葉に、「ありがとう」と言って微笑み返した。

2人に、相談してみようかなぁ……。



「あのね……幼なじみの話なんだけど……」

「あー、宗ちゃん? 何かあったの?」