ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

「日奈太は妹の話するとガード固いからね。将来の弟は厳選するとか言って」


ずっと黙って聞いていた悠人くんが、口を開いた。

そ、そうなんだ……。

ガードって、よくわからないけど……。


「そういや白鷺、いっつも妹紹介してって日奈太に頼んでたよな」

……え?

西原くんの言葉に、私は驚いて目を見開いた。

紹介……?

どうして……?

悠人くんは、にこっといつものお上品な笑顔を浮かべて口を開く。


「だって、女は信用できないっていう日奈太がべた褒めするんだもん。気になるよ。それに日奈太の妹だったら、絶対可愛いでしょ?」


ご、ごめんなさい……可愛くないんです……。

期待を踏みにじってしまったことが申し訳なくて、心の中で深く謝罪をした。


「まぁ、日奈太、顔だけは可愛いもんなぁ~。よく見たらマジで女みたい」


池田くんが、ぐいっと顔を近づけてきた。

突然の至近距離に、2つの意味で怯えてしまう。

男の子ってことと、あんまりまじまじと見られたらバレるんじゃないかという意味で。

ち、近いっ……!


「なぁなぁ、今度紹介してくれよ!」