ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

温厚な悠人くんとは違って、お姉さんは気性の荒い人なのかな……あはは……。

後ろに座っている西原くんの顔も、少し引きつっている。


「ワイルドな姉ちゃんだな……。あ! そういえば、日奈太も妹いたよな?」


突然話を振られ、びくりと肩を震わせた。


「えっ……う、うん、いるけど」


ど、どうしよう……この話は、できるだけ早く切り上げたいっ……。

まさかその妹が目の前にいるなんて思ってもいないだろう2人を前に、気まずくなる。


「いーなー。俺も妹欲しかったんだよなぁ……妹いるって、どんな感じなの?」


こんな感じです……と言えるはずもなく、なんとか言葉を絞り出す。


「ど、どんなって……別にいいことないよ。ノロマだし、可愛くないし……」

「え? ケンカでもしたの?」


私の言葉に、なぜか悠人くんが目を見開いた。

何に驚いているかわからず、首を傾げる。


「ほんとだよな。お前いっつも俺の妹はめちゃくちゃ可愛いとか言ってんじゃん」

「……っ、え」


西原くんのセリフに、衝撃を受けた。

お兄ちゃん……そんなこと、言ってるのっ……?