ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

嶺くんの優しさに、胸の奥がじんわりと温かくなる。

追いかけるように、横に並んで歩いた。


「つーか昨日から思ってたんだけど、敬語じゃなくていい」

「え?」

「同い年だろ」

「あ……はい! ……じゃなくて、うん……!」


嶺くんは大人っぽいから、タメ口っていうのはちょっと違和感……。

でも、なんだか距離が縮まったみたいで、嬉しい……。


「ん。それでいい」


満足気に微笑む嶺くんに、私も笑顔を返した。


「わっ……すごい……!」


嶺くんが案内してくれたスーパーマーケットは、外にある大きめのスーパーくらいの広さと品ぞろえだった。

なんだかテーマパークに来たようなワクワク感があって、キョロキョロと辺りを見渡しながら進んでいく。

嶺くんが押してくれるカートに、必要なものを入れていった。


「そんなに買うのか?」

「あ……お昼以外は部屋で作ろうと思って……食堂は人が多いから、ちょっと怖くって……」


昨日、悠人くんたちと食堂に行ったけど、やっぱりマンモス校の混み具合はすごかった。

食堂の広さもさることながら、どこを見ても男の人、男の人……。