ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

安心しすぎて、なんだか全身の力が抜けたみたい。

瀬名さんがいい人で、よかった……。

それに、今朝のことも……。


「あの……さっきも……教室で助けてくださって、ありがとうございました……」


言い損ねていたお礼を口にすれば、瀬名さんはバツが悪そうにふいっと視線を逸らしてきた。


「……別に」


もしかしたら、照れてる……?

耳が少しだけ赤く見えて、頰が緩んでしまう。


「バレたのが瀬名さんで、よかったです……」

「……っ」

あれ??

笑顔を向けた私を見て、気のせいではないほど顔を赤らめた瀬名さん。

どうしたんだろう……?

いや、きっととくに理由なんてないだろうけど……暖房つけてるから、熱くなったのかも。

そう自己完結して、ペラペラと自分の話を続ける。


「私、本当は男の人苦手なんですけど、同室の人が瀬名さんでほんとによかった……」