ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

いけないってわかってるけど、でも困っているお兄ちゃんを、助けてあげたい。

私だっていっつも、優しいお兄ちゃんの存在に助けられているから……。


「お兄ちゃんが留年になったら、お母さんもお父さんも悲しむので、なんとかして、あげたいんです……」

「……」

「私、邪魔にならないようにしますっ……なんなら、極力個室からも出ません。だから、ここにいさせてくれませんか……?」


じっと瀬名さんを見つめると、その表情が一瞬困ったように歪んだ。


「秘密にして、もらえませんか……?」


懇願する私に、瀬名さんは眉を顰めて、悩んでいるのか黙り込んでしまった。

リビングに、静 寂が流れる。

それを破ったのは、瀬名さんの大きなため息。


「……男子校が、女にとってどんだけ危ない場所かわかってんの?」

「え?」


危ない……?