ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

もう言い訳しようのないほどの急所を突かれて、ごくりと息を呑む。

まさか、そこまでバレてたなんてっ……。


「ど、どうして、わかったんですか……?」


誤魔化すよりも、それが気になって瀬名さんのほうをじっと見る。

すると、なぜか目を逸らされてしまった。

……あれ?


「…………なんとなく」


長い沈黙が続いて、ようやく口を開いた瀬名さんから出たのはそんな言葉。

な、なんとなく……?

なんだか、曖昧な返事……でも、お兄ちゃんは妹がいることを話してたのかな?

だとすると、仕草とかでバレた、とか……?

確かに、同室者でいつも一緒にいるから、異変に気づいてもおかしくないよね……。

そのときの私の頭からは、「存在を無視してくる」と言っていたお兄ちゃんの言葉はすっかり抜けていた。


「で? 女がなんでこんなとこにいんの?」


瀬名さんが、問い詰めるようにそう聞いてくる。