ルームメイトの狼くん、ホントは溺愛症候群。

悔しそうにする池田くんをよそに、HRが始まる。

覚えることや人が多くて大変だけど、想像していたよりもみんないい人そうで、安心したな……。

クラスメイトもみんな仲がよさそうだし、このクラスなら私も、1週間うまくやっていけそう……!

そんなことを考えていられるのは、このときまでだった。


「えー、もうすぐ2年も終わりだが、気ぃ抜くんじゃねーぞ。追試者は、今日から1週間、放課後は補習だからな。ちゃんと出席しろ。それから……」


――ガラガラ。

教室の後ろの扉が開いた音が、教室内に響いた。

途端、さっきまで騒がしかった教室が、シーンと静まり返る。

……ん?

不思議に思い振り返ると、そこにいたのは……。

――う、嘘……。

今朝、私が逃げてきた……瀬名さんがいた。

瀬名さんは教室に入るなり、キョロキョロと辺りを見渡した。

そして、その視線が私のほうを見て止まる。