キラキラと背後に装 飾が見えるほど眩しい笑顔に、目がチカチカした。

す、すごい……芸能人みたいに綺麗な顔立ち……。

男の人というよりは、どこか中性的な綺麗さだったので、心なしか恐怖心も和らいでいく。

私は不自然がられないように近づいて、その隣にある自分の席に座った。


「お、おはよ」


とりあえず、優しそうな人でよかった……。


「今日は早いね。いつも遅刻ギリギリなのに」

「えっ……」


そ、そうなの……?

お兄ちゃん、朝弱いもんなぁ……。


「た、たまには早く来ようと、思って……」


お兄ちゃんの普段の口調がよくわからず、探り探り話していく。

学校では、どんなふうに話してるんだろう……? 家と外で一緒なのかな……?

というより、お兄ちゃんこの人のこと、なんて呼んでるんだろう……?

この人はお兄ちゃんのこと日奈太って呼んでるけど、お兄ちゃんも呼び捨て……?