腹黒王子さまは私のことが大好きらしい。



「基本的にここか、新しい生徒会室にいるからさ」



にっこり微笑んでそう言ってくれる新川先輩が、神様に見えた。

京ちゃん以外の人に相談事をするなんて……考えたこともなかった。



「あ、ありがとうございますっ……」



そっか……京ちゃんのこと、相談してもいいんだ……。



「乃々ちゃんなら、いつでも大歓迎。あ、でもこの教室のことは秘密だよ? 秘密基地みたいなもんだから」


「は、はいっ……!」



新川先輩の言葉に頷くと、笑顔を返してくれた。



「新川先輩は……いい人ですね」



相談してもいいと言ってもらえて、すごく救われた。

今まで京ちゃんのことで悩んでも、ずっと1人で考えてはぐるぐるして、答えなんか出なかったから。

京ちゃんが好きってこと、誰にも言ったことなかったけど、新川先輩に言ってよかったと思う。

男の人は怖いって思っていたけど……。