腹黒王子さまは私のことが大好きらしい。




終始笑い続けた会長さんだったけど、ようやく落ち着いたのか、「はぁ……」と息を吐いた。



「……あー……本気で欲しくなってきたかも」



ぼそりと何か言ったけど、小声だったから聞き取れず、また首を傾げる。



「……そういえば、俺の名前知ってる?」

「すみません……」



正直に返事をすると、優しく微笑みを返してくれる会長さん。



「じゃあ覚えて。3年新川和己。これから仲良くしてね?」



新川、和己……3年生ってことは、やっぱり先輩だ。

生徒会長になるくらいだから、当たり前かな。



「は、はいっ……新川、先輩」



覚えましたという意味を込めて、名前を口にした。

会長さ……新川先輩は、満足げに微笑む。



「乃々ちゃんはいつもどこでお昼食べてるの?」

「えっと……視聴覚室です」



そう口にした瞬間だった。