腹黒王子さまは私のことが大好きらしい。



「……ねえ、どうしてそんなに控えめなの?」

「え……?」



突然意味のわからない質問が飛んできて、首を傾げる。

会長さんは私をまじまじと、珍しいものを見るような目で見つめた。



「可愛い子ってわがままなイメージがあったから、なんか新鮮でさ」



……?



ダメだ……全然意味がわからない……。


私、会長さんとは意思疎通できない何かがあるのかもしれない……。



「寛いでいいよ。あったかいお茶淹れるね」



お構いなく……と言う間もなく、奥へ行ってしまう会長さん。

そしてマグカップを2つ持って、すぐに戻ってきた。



「はい、どうぞ」



私の前に座って、マグカップの1つを差し出してくれる。