「……って、だから何を考えてるんだろう、私……」
なんだかすごく悲しい気持ちになって、ため息をつく。
そのとき、着信を知らせる音が鳴った。
あれ? 誰だろ……?
不思議に思いスマホの画面を見ると、そこにはよく知る名前が表示されていて、私はすぐにボタンを押した。
「はい、もしもし」
『もしもしっ、真由ちゃん?』
「莉子ちゃん久しぶり! どうしたの?」
電話の相手は、従姉妹の莉子ちゃんだった。
莉子ちゃんはすーっごく可愛くて、お人形さんみたいな容姿をしている。
同じ血が流れているとは思えない、同い年の美少女だ。
とても仲がよくて、頻繁に連絡を取り合っている。
『あのね、来週真由ちゃんのお家におじゃまさせてもらおうと思って……! お母さんに届け物をしてきてって頼まれたの!』
「本当に? 久しぶりに会えるね! 嬉しい……!」
『私も……! 日曜日に持っていくから、よかったらたくさん話そうね』