「……っ」
息が詰まった。
こうくんの素直な気持ちが、私の中に流れ込んでくるみたいで……。
――まるで一緒にいるだけで、幸せだと言われている気分になったから。
昨日……突然告白されて本当に驚いたし、正直困惑した。
こうくんが本気で言っているのか、信じられない部分があったけど……今はもう、疑うことすら失礼に思える。
今日、痛感した。
こうくんがどれだけ真剣に、私のことを想ってくれているのか……。
今まで感じたことのない、愛しさが湧き上がった。
「……っ! ……ま、ゆ?」
私の名前を呼ぶ声は、動揺で震えていた。
それもそのはずだと思う。
私だって、自分の行動に驚いてる。
自分から手を握ろうとするなんて――。
「……ほんと、そういうとこ反則すぎ」
ぽつりと、独り言のような声が聞こえた。

