「でも……」
「俺もムースくらいなら食べられる。飲み物はストレートの紅茶でいい?」
私の考えを読んだのか、こうくんはそう言って微笑んだ。
そういえば昨日イチゴタルトを食べたときも、こうくんはストレートティーを淹れてくれた。
ケーキを食べるとき、私がストレートティーを好むのを知ってくれている。
「うんっ……」
こくりと頷いて返事をすると、こうくんは「了解」と言って、お店の人に注文してくれる。
……こうくんって、私のこと……なんでもわかってくれてるなぁ……。
改めて振り返るといつもそうだった。
一緒にいるのが当たり前で、私にとって1番安らげるのは、こうくんの隣。
それはきっとこうくんが、言わずとも私の気持ちを汲み取ってくれて、先に先に行動してくれるから。
こうくんといると……すごく安心する。
守られてるって、感じる。
近くに来た猫ちゃんが、私の足にすり寄ってきた。
その場にしゃがみこんで、そっと抱っこする。
やわらかい……ふわふわっ……。
「えへへ……幸せっ」

