「そうそう。でも、中身は全然王子じゃない」
「そうなの?」
「そいつには好きな女がいるらしいんだけどさ、なんかもう盲目すぎて、聞いてて大丈夫かって思ってた。ヤンデレっていうの? まぁ、いろいろと助けてもらっているからありがたいんだけど……」
ヤ、ヤンデレ?
あの紳士そうな見た目で……?
「へ、へぇ……すごいお友達だね……」
「今回もそいつのおかげだし、感謝してるけどな」
こうくんの言い方からして、すごく仲がいいんだろうなぁと思った。
もともとこうくんは友達が多いほうだけど、学校の友達にはあまり心を開いてないように見える。
私も、そのお友達に感謝しなきゃ……!
念願の猫カフェに行けるということで、浮き立つ私。
まさか行けるなんて思っていなかったから、すっごく嬉しい……!
でも、何より嬉しかったのは……私が何げなく言ったことを、こうくんが憶えてくれていたこと。
「2名でお待ちの新城様。ご案内いたします」
お店に着くと、すぐに名前を呼ばれた。

