そう言って、真由の肩を抱き寄せた。

三橋だけじゃない。教室にいるヤツら全員にわからせるように。

クラス中の視線が俺たちに集まる。



「え? あの2人マジで付き合ってんの……?」

「ショックなんだけどー……!」

「でもお似合いすぎるよね……なんも言えないわ……」



周りから聞こえるそんな声。

そう、真由は俺のだから。

誰にも渡さない。



「こ、こうくんっ……恥ずかしいから、手……」



俺に肩を抱かれ、またリンゴみたいに赤くなってる真由。



「離してほしい?」



可愛さ余っていじめたくなって、わざとそう聞いた。

真由は、コクコクと何度も首を縦に振っている。

……ここが教室じゃなかったら、間違いなく抱きしめてたな。