こうくんの気持ちが、私の中に流れ込んでくるみたいで、胸がきゅっと締めつけられる。
「……お願い。少しずつでいいから、俺のことちゃんと男として見て」
ダメだ……。
視線を、逸らせない……。
「こう、くん……」
「真由に意識してもらえるように、俺頑張るから。だから、俺と付き合って」
1番近くにいたはずなのに、どうして今まで気づかなかったんだろう。
そう思うくらい、こうくんの大きすぎる愛情が伝わってきた。
兄のように思っていたのが嘘みたいに、目の前のこうくんが“男の人”に見える。
「で、でも……」
「でもじゃない。なぁ、もう諦めて俺のものになって」
どうすればいいかわからず否定の言葉を並べようとした私の頭を、こうくんが優しく撫でてくる。
……っ。
ふと、思い出した。
自分がさっき口にした言葉を。

