家に着くと、こうくんに「俺の部屋に行ってて」と言われ、お言葉に甘えることにした。
もう見慣れたというか、第2の自室のようなこうくんの部屋は、モノトーンで統一された大人っぽい雰囲気。
片づけるのが苦手だから、最低限のものしか置かないようにしているらしい。
……といっても、いつ来ても机の上が散らかっている。
そんなことを考えていると、部屋のドアが開いて、お皿とマグカップを持ったこうくんが入ってきた。
「お待たせ。はい」
そう言って、私の前のテーブルにお皿とマグカップを置いてくれるこうくん。
お皿の上に乗せられたホールのイチゴタルトに、私は目を輝かせた。
こうくんはタルトを切り分けて、小皿に載せてくれる。
「わあっ……! ありがとう!」
美味しそうっ……!
「どーぞ」
「いただきます!」
両手を合わせて、パクリとタルトを口に入れた。

