ドキリと心臓が跳ね上がった。
こうくんの質問は多分、中崎くんのことだろう。
どうしてそんなこと聞くんだろうという疑問よりも、こうくんに聞いてみるという選択肢が先に思いついた。
私のことをよく知ってるこうくんなら、どうするのが正解か助言してくれるかもしれない。
中崎くんになんて返事したらいいか相談してみよう。
「あ、あのね――」
「あら! 真由ちゃんと煌貴!」
話を切り出そうとしたとき、前方から私たちを呼ぶ声がした。
「あっ……こうくんママ……! こんにちは」
前から歩いてくるこうくんママに気づいて、慌ててぺこりと頭を下げる。
隣から、こうくんが舌打ちをする音が聞こえた気がしたけれど……。
こうくんママは笑顔で私たちのほうに駆け寄ってきてくれた。
「ちょうどよかったわ~! 真由ちゃん、ケーキを食べに来てちょうだい!」
「え?」
ケ、ケーキ?

