キミが可愛くてたまらない。


この学校でも、もう真由に近づこうなんて思う怖いもの知らずなヤツはいなくなったと思っていたけど……甘かったか。

マジで、なんでこんな邪魔者が多いんだろう。

それもこれも、真由が可愛すぎるのが悪い。

俺がどれだけヤキモキしてるか、真由の目に映るもの全部に嫉妬してるか、真由はきっと何1つ気づいちゃいない。

朝の人通りの多い廊下を全力で駆けて、中庭へ急ぐ。

近道を選んで、上履きが汚れるのも気にせず走った。

……っ、見つけた。

俺の視界の先の先。豆粒くらいのサイズでしか見えないけれど、すぐにわかった。

俺が真由を見間違えるはずがない。



「真由!!!!」



出したことがないような大声を喉の奥から振り絞って、愛しい名前を叫んだ。

真由と一緒にいる男への嫉妬を隠す余裕も、今は残っていない。



「えっ? こうくん……?」



すぐに駆け寄って、真由の手を握る。

男から隠すように自分のほうに引き寄せると、真由が不思議そうに俺の名前を呼んだ。