『こうくんは私の自慢だよ』
昔真由に言われた言葉を思い出して、心臓が音をたてた。
あのときは嬉しくて、恥ずかしくて、『あっそ』なんて素っ気ない返事しかできなかったけど……。
真由、それは俺のほう。
真由は俺にとって、唯一の宝物だから。
多分俺は、周りのヤツらより感情が乏しい人間だと思う。
他人なんてどうでもいいし、どう思われたって構わない。
俺の喜怒哀楽は全部真由のためにあって、真由でしか動かない。
好きで好きでたまらない。
1人の女として、俺はずっと前から真由が好きだった。
多分、物心ついたときにはもう。
真由が鈍感で恋愛事に疎いから、今まではいい幼なじみとしてそばにいたけど……。
1ヶ月後、真由の17才の誕生日。
その日に告白すると決めていた。
なぁ、真由。
俺はもう充分待っただろ?
お前が俺のこと、男として見てないことなんて知ってる。
もう嫌ってくらいわかってる。
でもだからって、諦められるはずがない。

