「ふ、2人ともっ、ちょっと落ち着いて……! ケンカはやめようっ……?」
真由が困った顔で俺を止めてきたから、今回は引いてやるけど、次は許さねぇ。
「新城、ちょっといいかー」
苛立ちを抱えたまま自分の席につくと、担任に呼び出された。
あー……鬱陶しいことばっかだな。
ため息をついて、担任について行った。
「お前の作文、コンクールで入賞したらしくてな。今度の朝礼で読み上げてほしいんだ」
「はい……わかりました」
「ほんと、お前は先生の誇りだよ。校長も褒めていたし、これからも頑張れよ!」
……話ってそれだけかよ。
早々と担任との会話を切り上げ、教室に戻るべく早足で廊下を歩く。
担任や校長に褒められたって、何1つ嬉しくない。
ただ俺は……真由に好きになってもらいたくて頑張っているだけ。
勉強もスポーツも、順位がつくものは全部。
他の誰でもなく、真由に認められたいから。

