購買で水を買ってから、教室へ戻る。
もうすでにチャイムは鳴っていて、クラスメイトたちは化学室へ行ったあとだった。
1人きりになった教室で、外を見ながらぼーっとする。
「……あー、サボるのとか初めてかも」
今までは真由に好かれたくて、成績も素行も完璧に維持してきたから。
でも、今日は疲れた。
別に俺が1回サボったって、何も言われないだろう。
一応優等生扱いだから、体調が悪くてって言えば流してもらえるはず。
とにかく今は、楽しそうな真由の姿を見たくはなかった。
俺は真由がいないとこんなにも世界が色褪せて見えるのに、真由はなんともないんだと思うと、やりきれない。
これが、埋めようのない気持ちの差だ。
「……真由……」
最近ようやく恋人らしくなれていたのに。
朝のハグも手を繋ぐのも抵抗がなくなって、距離が縮まったと思っていたのに……。
俺は本当に、何をやってるんだろう。

