月曜日。
俺は賭けに出ることにした。
いつも通り登校して席につく。
「煌貴! おはよっ!」
……来た。
早速話しかけてきた……名前はなんだったっけな……まあいいか。
転校生のほうを向いて、口を開いた。
「……はよ」
「え?」
どうやら俺から返事が来ると思っていなかったのか、目を見開いてこっちを見ている転校生。
ちらりと横目で真由を見た。
――真由は、俺を見て転校生以上に驚いた表情を浮かべていた。
……やっぱり、マジで妬いてくれてるのかも……。
嬉しすぎて、顔がだらしなく緩みそうになるのを必死で抑える。
そのあとも俺は、ヤキモチを焼いてほしくてわざと転校生の相手をした。

