遥先輩から一歩離れると、

遙先輩がスマホを取り出して
なにやらスイスイと打ち込みはじめた。


はぁ、家に帰ろ。


くるりと遥先輩に背中を向けると、
背後から遥先輩の声が届く。


「あのさ、凛花。
さっきから、
お前とどんな関係かって
めちゃくちゃ聞かれてて。

面倒だから
とりあえず深い関係って
言っておいたから」


「はい?」


脅し、脅される関係じゃなくて?

いろいろぶっ飛ばして、深い関係?

なにが深い関係?

闇?


なんだか、
どうでもよくなってきた。


「とにかく、
鈴之助のことだけは内密に!」


「わかってるよ、凛花。
じゃ、明日からよろしくな!」


片手を上げた
遥先輩がにやりと笑う。


はあああああっ、
次からつぎへと降りかかる災難。



神様、
私は、どうしたら、いいのでしょうか!