すぐに、気持ちよさそうに
寝息を立て始めた遥先輩を

じっと見つめる。


本当に寝てるのかな?


スースーと気持ちよさそうに
眠っている遥先輩の長いまつげが

呼吸にあわせてかすかに揺れる。


綺麗な髪の毛。

つやつやでサラサラ。

遥先輩だって、
鈴之助に負けず劣らず
肌がすごく綺麗。


そっと遥先輩の髪に触れると、

うっすらと
遥先輩が目を開く。


「凛花、キスしていいよ」


アホなことを言ってる
遥先輩の額を、

ペチンと
手のひらで叩いた。