「そう、なのかな…」 「考えてるんじゃない。まあ、でも、彼の場合は結衣と違ってそういうのに慣れてるのかもしれないけどね」 あっ、そうだ──!! 向葵くんはモテモテなんだもん。 慣れてないわけがないよね……。 「まあ、いいじゃない。慣れてる三浦くんにリードしてもらえば少しずつ恋の楽しさとか分かるんじゃない?」 「…そ、そう…?」 「結衣は考えすぎなくていいと思うよ」 そう言うと、また、私の頭を優しく撫でてくれる奈央ちゃん。 その手が優しくて、思わず目を閉じた。