三浦くんの連絡先を教えてもらえるとは思っていなくて、予想外の出来事に困惑する。
だって、私の連絡先を教えてほしいって言っていただけだったから。
「俺たち付き合ってるんだし、連絡先知ってなきゃおかしいでしょ?」
「あっ、それで…?」
私の言葉に頷くと微笑む、三浦くん。
……そっか。
一応、お試しで付き合ってるわけだから連絡先知らないのはおかしいのかぁ…。
付き合うってことが初めてだから、こういうのも全部が初めてで、緊張する。
それに……
三浦くんの名前が電話帳にあるのもなんだか不思議な感覚。
「いつでも連絡していいからね」
「あっ、…はい」
私から三浦くんに連絡するときなんてあるのかな…。
おこがましいって思われないかな?



