恋がしたい。
恋がどんなものなのか知りたい。
みんなみたいに楽しい夏を過ごしたい。
そう思って、あの提案を受け入れたけど……
早まってしまったのだろうか。
「……やっぱり断ろうかな…」
「どうして?」
「だって三浦くんとお試しで付き合ってる、なんてバレたらとんでもない騒ぎになっちゃうよ!?」
今日、ノートを運ぶ手伝いをしてもらっただけであの騒ぎだったのに…
これはもう断るしかないかも! そう心に決めて、奈央ちゃんに言おうとしていた矢先──
「バレなきゃ問題ないじゃない」
リップを塗り直しながら、そんな呑気なことを言う奈央ちゃん。



