──ポツッ。
空から落ちてきた小さな、小さな、雨粒。
それが、頬にポタリと落ちた。
その直後「……もしかしてその子が三浦くんの好きな子なの…?」と、呟くと私に近づいて来る。
えっ……
……好きな子?
困惑していると、向葵くんの手と私の腕を乱暴に引き離したあと「あなたがそうなの!?」とガシッと両肩を掴まれて前後にゆすられる。
……怖い。
「…ち、違います。」
慌てて否定する私。
ものすごい力で肩を掴まれているせいか、爪が肌に食い込で痛い。
どうして私がこんな目に遭わなきゃいけないの……。
それに初対面にしては乱暴すぎる。
……私なんて全然関係ないのに。
ただ、ここを通り過ぎようとした、一般人にすぎないのに。



