翌日のお昼。


「えーっと………。」


どうしてこうなってしまったんだろう。

頭をフル回転させてみても、ここまでの経緯について全くの手がかりゼロでなす術もなく、目の前の出来事に困惑する私。


スポーツをしているのか、少しだけ日焼けした肌がシャツからのぞく。

おまけに身長も高くてクラスの人気者っぽい雰囲気さえ感じるこの男の子。

廊下で声をかけられて移動したんだけど、これってもしや漫画では恒例のあれ……?


「あの…、日坂さんだよね」

「あっ……はい、そうです…」


名前知ってるんだ……。

ってことはやっぱりそうなる……?