「ほんとに分かってる?」
「わ、分かってるもん……!」
とは言っても、漫画本の読みすぎで多少……いやかなりハードルの高い理想になっている気もしなくはない。
でも私、恋愛初心者だからどういうものが恋に値するのかいまいちピンときていない。
「まあ、そのうち結衣にも恋の楽しさが分かると思うよ」
「いつだと思う?」
「……二ヶ月くらい先じゃない」
えっ……それって……。
「夏休みの間に現れるかもしれないってこと…?」
「それは結衣次第じゃない」
一瞬だけ私を見て笑ったあと、すぐに鏡の中に視線を戻した奈央ちゃん。



