「くそど天然……?」

「うん、常にボケボケしてる。頭のよさとは比例しないみたい」

首席入学ってことは、確かに生徒会とかに勧誘されるかもしれない……。

「それで……藍田くんも生徒会に?」

「俺は総真の面倒見って役割だね。結構楽しいとこだから、今のとこ不満はないかな」

「わたしとは次元が違うお話ですなー……」

「そんなことないよ。俺は千波ちゃんが一番」

「そういう軽いこと言ってるから頭突き喰らうんだよ」

「反省してます」

なんだろう……漫才やってる気分になってきた……。

昨日は途中で図書館から逃げ出したけど、今日は藍田くん、ほんとにわたしに付き合ってくれた。

一緒に本を探しに行って、高いところのは取ってくれて。

「なかなか難しいねー……」

「だね。恋愛どうのはややこしいね」

帰り道を、藍田くんと一緒に歩いています。

暗くなると危ないから、という藍田くんに押し切られてしまった……。

「千波ちゃんってきょうだいいるの?」

「お姉ちゃんがいるよ。三つ上。藍田くんは?」