【ソナタよ、どこにおる?寂しいではないか】



「いや誰?てか家に決まってるでしょ……」



これはこれで咲希ちゃんなりに心配してくれているから、大丈夫だよと返信をして、ベットに潜り込んだ。




───ピンポーン



「んぅ……、」



いつの間にか意識を手放していた私はぐっすり寝てしまって、チャイムの音で目が覚めた。


あ、お母さんの言ってた宅急便かな?


スマホで時間を確認するともう夕方だ。



「はーい」



寝起きの身体を引きずって、判子を持ってガチャッとドアを開ける。



「……え」



パジャマ姿で出た私はその場でしばし固まった。



「もしかして、起こしちゃった?」



な、なんで……。

開いた口が塞がらないとはこのことだ。


突然、家の前に現れた彼の姿に一気に目が覚めた。



「な、なんで葉月くんが……!?」



まさか、これは逆調査……?