「悔しいんなら、一度もきめたことないくせにって言わせないくらいカッコよくスリーポイントきめてみなよ!こんなことしてないで、いっぱい練習した方がいいよ!」
葉月くんを侮辱されたことも、あまりにも身勝手な本多くんの企みにも腹が立って、もう止まらなかった。
「テメェ……誰に口きいてんだよ!」
壁に背中をくっつけていた本多くんが勢いよく前に出る。
「……ほ、本多くんにだよ!!」
怯んでしまいそうになった足を必死に踏ん張って言い返す。
「テメェはさっさとあの気色わりぃ葉月の弱味吐けばいーんだよ!」
「だから、私に聞いても無駄だよ……っ。葉月くんの弱味なんて、知らないもん!」
素顔を隠してることは知ってるけど……。
例え知ってたって、絶対に吐かない。
「そんなに彼氏をかばってやりてーか?」
額に青筋を浮かべる本多くんが、薄気味悪く笑った。
「……痛っ!な、なにすんの!?」
突然、本多くんが私の両肩を乱暴に掴んだ。
ギュッと、これでもかってくらい力をこめて。



