【完】葉月くんの素顔は甘くてズルい♡



「まさか……っ、まぐれまぐれ!」


「だよな……?あの……葉月だもんな!」



だけど、何事もなかったかのように再び試合が動き出す。



「たまたま、だよね……ははっ」と、隣で笑う咲希ちゃんに私は反応すら出来ない。


だって、葉月くんがこっちを見て笑った気がしたから……。


体育祭の時と同じように、狙ったんじゃないかって考えが浮かんでくるから。



「お、おい本多……そんなキレなくても。葉月のまぐれで点差は縮んだんだし」


「クソッ!あのパスは俺に回るはずだったんだぞ!葉月の奴、ぶちのめす!おい。俺にボールよこせ」



ゲッ……。


まぐれか狙ったのかわからないスリーポイントに感動している場合じゃない!


本多くんの目は怒りに満ちていた。



「……俺のボールを奪った罰だ。アイツに命中させてやる」



ここにもドッジボールと勘違いしている人がいたとは……。


これはマズい。

もう嫌な予感しかしない。