そのせいで「ついに認めたか」、「あれだけ否定してたのに!?」と、付き合っている噂に信憑性が増してしまったのだ。



クラスの女子からは幾度となく質問攻めにあってしまうくらい。


とうの葉月くんはというと、全くもっていつも通りである……。



き……キス、したくせに。

まさか覚えてないとか?



「クラスの女子がみんな刑事に見えるよ……いくら否認しても、自白を強要されるんだもん」


「あははっ。ていうか……緊急事態とはいえ泊まりなんて、わたしよりも経験豊富すぎよ!まさか、なんかあったとかないわよね!?」



ギクッ!!

何を期待しているのか、興奮気味の咲希ちゃんの鼻息は凄まじい。



「なにもないよ……!?」



キスしたなんて、恥ずかしくて言えるわけない。


この件については、事後報告をさせてもらおう……。