吐息を感じる距離で隼が微笑み、そのまま唇が重なった。優しくこすり合わせるキスが次第に熱を帯びていく。
胸の奥から幸せな気持ちが溢れてどうにも止まらない。いつも以上に隼のキスが甘くてとろけそうになる。

不意に隼に抱き上げられ、咄嗟にその首にしがみついた。


「じゃ、愛の誓いを実行に移そうか」
「実行に？」
「そ。言葉だけじゃなく体でも誓い合おう」


隼がいたずらっぽく微笑む。
想いを伝え合うのは言葉だけじゃない。


「優莉は俺だけのものだって、その体に刻み込むんだ」
「それなら私も。隼さんはこの先ずっと私だけのものですからね」


ふふっと笑い合った吐息ごと、とびきり甘いキスに飲み込まれた。



ＥＮＤ