「オープンまでに見つかるあては?」 「現状ではちょっと……。ですが、なんとしても探します」 「俺も目ぼしいところにあたってみる」 このままでは絶対に済まさない。クールブロンに喧嘩を売ったことを後悔させてやる。 隼は手を握りしめ、なかに閉じ込めた空気を捻り潰すようにした。