ティアは、聖職者。回復がいれば、少しは楽になるだろう。
「……ありがとう。こっちだよ!」
そう言って、ティアは建物を飛び出した。
ティアの後をついてやって来たのは、ボロボロな屋敷の前。
「……さっきは、ここで見た。その物の怪ってやつが、移動してなければ良いんだけど……」
「いや、移動はしてない。この中から、強い物の怪の気配を感じる」
その屋敷の屋根を見上げながら、潤は言った。
「確かに、感じる。じゃあ、行くよ」
僕らは同時に頷くと、屋敷に飛び込む。中は広くて、薄暗い。
「……春明?潤?」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。良く見ると、クラスメイトがいる。
「皆、無事か?」
僕らは、走って皆に近づいた。
「弥勒、何か周りを照らせる物はない?暗くて見づらい」
「……妖術『狐火』」
弥勒が呟いた瞬間、弥勒の周りに青白い炎が飛ぶ。その炎は、弥勒から離れて辺りを照らした。
「これでどう?」
「良いね。あ、縄で縛られてんのか……ここは、僕に任せて。月影丸」
そう言って、僕は月影丸を作り出して、構える。
「皆、大丈夫。心配しないで……霆撃」
僕は、素早く皆を縛っている縄だけを斬っていった。斬り終えて、僕は月影丸を消す。
「……ありがとう。こっちだよ!」
そう言って、ティアは建物を飛び出した。
ティアの後をついてやって来たのは、ボロボロな屋敷の前。
「……さっきは、ここで見た。その物の怪ってやつが、移動してなければ良いんだけど……」
「いや、移動はしてない。この中から、強い物の怪の気配を感じる」
その屋敷の屋根を見上げながら、潤は言った。
「確かに、感じる。じゃあ、行くよ」
僕らは同時に頷くと、屋敷に飛び込む。中は広くて、薄暗い。
「……春明?潤?」
聞き覚えのある声が聞こえてきた。良く見ると、クラスメイトがいる。
「皆、無事か?」
僕らは、走って皆に近づいた。
「弥勒、何か周りを照らせる物はない?暗くて見づらい」
「……妖術『狐火』」
弥勒が呟いた瞬間、弥勒の周りに青白い炎が飛ぶ。その炎は、弥勒から離れて辺りを照らした。
「これでどう?」
「良いね。あ、縄で縛られてんのか……ここは、僕に任せて。月影丸」
そう言って、僕は月影丸を作り出して、構える。
「皆、大丈夫。心配しないで……霆撃」
僕は、素早く皆を縛っている縄だけを斬っていった。斬り終えて、僕は月影丸を消す。



