仮の総長様は向日葵のような元姫さまを溺愛せずはいられない。



「……俺、日向会を作ってよかったよ。本当はさ、少しだけ迷いがあったんだよね。陽愛を見つけたい、一緒に暮らしたいっていうのは俺の自己満なんじゃないかって思ってた。
けど、それが陽愛にとっての幸せになって願ってた再会もできて……」

龍太さんはふわっと笑顔を見せた。それを見た私も笑顔になる。

「ねえ、お兄ちゃんって呼んでも良い……?」

「うん、もちろん。」

「私、お兄ちゃんと出会えて再会できて嬉しい。ありがとう」

今度は私からぎゅーっと抱きつく。


「…うわぁっ……」

勢い良すぎちゃったみたい……だって、床ドンしちゃってたから。