「陽愛、おまたせ。」

「あ、陽平くん!」

陽平くんのこと考えてたら本当に陽平くんが来てくれた。なんだか、久しぶりに会った感覚がする。

「陽愛ちゃん、陽平が来たら一瞬で女の子の顔になったね〜可愛い。」

「え!そんなに顔変わった?」

「うん、恋する乙女って感じ。そうだ、俺チームの奴らに話すことあるから時間までいちゃいちゃしなよ〜」

い、い、いちゃいちゃ⁈
何を言ってるの!そんなこと言ったら、陽平くん本当に……。

「陽愛、少し総長室行こうか。まだ出発まで30分あるんだから。」

私がなにかを言う暇なく彼に手を握られる。
みんなが見てるのに……って思うのに手を握られるのは安心するからなにも言えなくなるんだ。