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「………」

「………」

そしてわたしの家までの帰り道ですが……会話がない! 作之助と一緒で会話がないなんて今までにあった? 何か喋らなくちゃと思うんだけど、口がうまく動かない……。

「水都さん」

「はっ、はい⁉」

呼ばれて隣を見上げると、作之助は前を向いたまま話していた。

「俺今まで友達いなくて玲哉も友達って言うより古なじみって感じだし、友達をうまくやれるかはわからないけど、護衛ならやれると思うんだ」

「あ……うん?」

ごえい? って、……護衛? なにかを護ってるのかな?

「だから、安心していいからね」

「あ……うん?」

なんだろう、わたしが関わるものを護っているのかな。