朝...。

目が覚めると、どことなく視界がはっきりしていた。

不安はあるのに、変な感じ...。

ちょうど、看護師さんが部屋に入ってきた。

「真壁さん、調子はいかがですか。」

「だいぶ、楽になりました。」

「それは良かったわね。
それで、退院の手続きの書類、今持ってる?」

「いえ、まだ先生が預かってると思います。」

「ああ、やっぱり。
実は、検査とか書類整理にもう1日かかるかもしてないって、先生おっしゃってたから。」

「...私、どこか悪いんですか?」

「いいえ、どこか悪いというよりかは、確か検査の項目を途中で変えちゃったとかで、不都合があるかもしれないからってことだったけど。」

「...?」

「まあ、いずれにしてもこちらの手違いよ。
ごめんなさいね。
親御さんには連絡とって許可を頂いたわ。
それで...いいかしら?」

「はい、大丈夫です。」