「うさぎさん、気をつけて。
またあのオオカミ、うさぎさん見てるから。きっと、食べようとしてるに違いないよ」


そんな、キツネさんの声につい鋭くなる瞳。






「わ、わたしは食べ物じゃありません!
見ないでくださいっ」






違うーーーー。

違うよ。


キミを食するために見ているんじゃない。




キミが好きだからだよーー。



そう言いたいけど

きっと誰も、信じてはくれない。